文部科学省は「学校における働き方改革は、特効薬のない総力戦です」と断言しています。
確かにそうですよね。
日本の教員は、世界の教員と比べてもトップレベルで労働時間が長いです。
働き方改革は労働時間を収縮させるためにどのようにしたらよいか考えられています。
私はもうすでに教員を辞めて、
違う仕事してるけど、
教員として身につけたスキルって、
他の職でも使えると思うことが多いです。
本当?
どんなスキルが役立つの?
例えば、
教員はコミュニケーション力が高くて、
人との関係を築くのが得意だから、
営業やカウンセラー、コンサルタント
などの職に向いてるんだよ。
このブログは、こんな人におススメです
- 働き方改革を具体的に知りたい
- 効率よく働きたい(早く帰りたい)
全国的に広がっている働き方改革の取り組み
近年になってやっと日本の教員の過酷な労働環境が明らかになってきました。
そしてやっと国が働き方改革として動き始めたのです。
労働時間の収縮に向けて様々な取り組みが各地で行われています。
退勤時刻の明確化
まずは教員の労働時間を調査するため、今までにはなかったICTやタイムカードを設置。
僕はこんなに勤務していたのか!!
と自分自身も退勤時間を意識することによって「早く帰ろう」という気持ちを促進させる効果も。
私が勤めていた学校でも途中からタイムカードが実施され、「早く帰ってくださいよ~」
と声かけが行われていました。
いやいやいや。早く帰りたいけど!終わってないんだよ!
と思うことも結構ありましたが、今思えば積極的に働き方改革に取り組んでいたのですね。
部活動改革
部活動指導は
「学校の業務だけど、必ずしも教師が担う必要のない業務」として認識されました。
改革としては、【部活動は外部指導者を雇って教員の負担を減らそう】ということです。
部活動の時間を自分の業務にあてられたら助かる~
となりますよね。その分退勤時間が早くなって勤務時間も減ります。
だいたい部活動が終わるころは定時過ぎていますからね。
昔の部活動といえば、
先生の言うことは絶対やぁー!!遅刻したらグランド10週やぁー!!
みたいな時代でした。
今はだいぶ減りましたが…。教師の部活動指導はボランティアといわれています。
私が中学生の頃も【絶対部活制】といって全員何かしらの部活動に入部しないといけない学校でした。
でも、部活動指導で教師と生徒の絆が深まったり、生徒からの信頼が増えることも事実です。
部活動の時間を外部の方に任せることを少し寂しいなと思う先生もいらっしゃるでしょうね。
地域や保護者による見守り
登下校時の見守り活動は「基本的には学校以外が担う業務」とされています。
私も良く見かけますが、小学校は特に地域の方や保護者の方が
登下校中に交差点や歩道に旗をもって立たれています。
あれも働き方改革の一つです。
教師は門のところで生徒を待機、見送りしてその他の見守りは地域の方や保護者の方に任せました。
そうすることによって教師の負担が減ることになります。
協力してくださる地域、保護者の方々には感謝ですね。
自分ですぐにできる改革
国の働き方改革に頼りっぱなしではなく、自分で効率よく仕事をこなす努力も必要です。
また、自分の体や気持ちをコントロールすることも効率よく働く方法の一つです。
職場でできること
- 机の整理整頓
- PCをつけっぱなしにしない
- やることに優先順位をつける
毎日の提出物やプリント、授業の教材が積み重なって机の上がごちゃごちゃになっている先生をよく見かけました。
うっかりなくしてしまったり、仕事を溜めてしまう原因にもなるので机の上は常に整理整頓された状態がベストです。
今日やることに優先順位を決め、その業務を順番にこなしていきましょう。
自分で優先順位を決めて取り組むことは仕事の効率化につながります。
私は教員だった頃今日やることを付箋に書いてPCに貼っていました。
そうすることで机に座るたびに今日やるべきことが分かってすぐに取り組めました。
プライベートでできること
- ストレスに意識的になる
- 気分転換の方法を見つける
- 十分な休養をとる
- スケジュールを管理する
忙しい毎日を送っている人ほど、自分の疲労に気づかず溜め込んでしまう傾向があります。
そしてそれが当たり前になっていくのはもっと危険です。
自分の状態を常にチェックして疲労やストレスを意識しましょう。
また、睡眠不足の脳は脳しんとうを起こしている状態と同じだと言われることがあります。
そんな状態で効率よく働くのは不可能です。
私もいっぱい無理をして、何度も体に異変が起きました。
「一生懸命」と「無理をする」ことは違います。
自分の体を第一優先に考え仕事をしましょう。
まとめ
学校の働き方改革は全国にも広まりつつありますが、
まだまだ「どうしたらいいかわからない」という声もあるようです。
また学校側だけでなく働いている教師個人も効率よく働くにはどうすればよいか
考える必要があります。
まさしく総力戦。
一人一人の協力がなければ改革にはならないということですね。