私はもうすでに教員を辞めて、
違う仕事してるけど、
教員として身につけたスキルって、
他の職でも使えると思うことが多いです。
本当?
どんなスキルが役立つの?
例えば、
教員はコミュニケーション力が高くて、
人との関係を築くのが得意だから、
営業やカウンセラー、コンサルタント
などの職に向いてるんだよ。
さて、こんな質問をいただきました
教員退職を検討していますが
職場ではまだ誰にも伝えることが出来ていません
特に退職後の保険や退職金などのことは、事務にもなかなか聞きづらく..
マスオさんは30代での退職とのことですが、いくらくらい退職金はもらえましたか?
退職を考える時に気になるのが退職金
今回のブログでは、下のようなことが気になっている人におススメです
「今年教員やめたら退職金はいくらもらえるのか?」
「〇〇年後まで頑張ったらいくらなのか?」
「そもそも定年まで勤めたらいくらもらえるのか?」
「コスパのいい退職年数はあるのか?」
退職金の計算方法
退職金の計算方法
計算式は以下のとおりです
退職金=退職時の給料月額×支給率+調整額
いきなり難しい言葉が出てきて計算難しそう..
なんて声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。
記事の後半で勤続年数と早見表をつけていますので
計算がめんどくさい人はそこだけ見てください
退職時の給料月額の確認方法
これは現在の給与明細で確認しましょう
手当を除いた基本給にあたる部分のことです
〇〇年後に給料月額がいくらかわからないという方
お住まいの都道府県の公務員給料表を確認し、
〇〇年後に何号級になっているか確認しましょう。
以下に、参考として東京都の給料表を載せています
支給率の確認方法
こちらは全国共通です。
勤務年数と退職理由で支給率は変わります
勤務年数 | 自己都合 | 定年 |
1 | 0.5022 | |
2 | 1.0044 | |
3 | 1.5066 | |
4 | 2.0088 | |
5 | 2.511 | |
6 | 3.0132 | |
7 | 3.5154 | |
8 | 4.0176 | |
9 | 4.5198 | |
10 | 5.022 | |
11 | 7.43256 | |
12 | 8.16912 | |
13 | 8.90568 | |
14 | 9.64224 | |
15 | 10.3788 | |
16 | 12.88143 | |
17 | 14.08671 | |
18 | 15.29199 | |
19 | 16.49727 | |
20 | 19.6695 | 24.586875 |
21 | 21.3435 | 26.260875 |
22 | 23.0175 | 27.934875 |
23 | 24.6915 | 29.608875 |
24 | 26.3655 | 31.282875 |
25 | 28.0395 | 33.27075 |
26 | 29.3787 | 34.77735 |
27 | 30.7179 | 36.28395 |
28 | 32.0571 | 37.79055 |
29 | 33.3963 | 39.29715 |
30 | 34.7355 | 40.80375 |
31 | 35.7399 | 42.31035 |
32 | 36.7443 | 43.81695 |
33 | 37.7487 | 45.32355 |
34 | 38.7531 | 46.83015 |
35 | 39.7575 | 47.709 |
36 | 40.7619 | 47.709 |
37 | 41.7663 | 47.709 |
38 | 42.7707 | 47.709 |
39 | 43.7751 | 47.709 |
40 | 44.7795 | 47.709 |
41 | 45.7839 | 47.709 |
42 | 46.7883 | 47.709 |
43 | 47.709 | 47.709 |
44 | 47.709 | 47.709 |
45 | 47.709 | 47.709 |
調整額の計算方法
調整額=調整月額のうちその額が多いものから60月分の額を合計した額
調整額の区分 | 第1号 | 第2号 | 第3号 | 第4号 | 第5号 | 第6号 | 第7号 | 第8号 |
調整月額 | 65000 | 59550 | 54150 | 43350 | 32500 | 27100 | 21700 | 0 |
こられは管理職などの役職についていた期間の分、退職金に加算しますよ~
というもの
調整額は、在職期間中を各月に分け、その期間に属していた区分(1~11)に応じて、その金額の多いものから60月分の調整月額を合計した金額です。
自分がどの区分している(していた)かは、勤務先地域の教育委員会に問い合わせるか、人事記録カードと月々の給与明細を元に確認することができます。
ちなみに、勤続9年以下の場合はそもそもこの調整額はもらえません。
私の場合も、この調整額はなしでした。
いつまで勤めたほうがいい?
退職金早見表(自己都合の場合)
計算が面倒くさいという人のために、
早見表を記載します。
退職金基本額(調整額除く)です
【単位:万円】
勤務年数 | 給料20万/自己都合 | 給料25万/自己都合 | 給料30万/自己都合 | 給料35万/自己都合 | 給料40万/自己都合 |
1 | 10 | 13 | 15 | 18 | 20 |
2 | 20 | 25 | 30 | 35 | 40 |
3 | 30 | 38 | 45 | 53 | 60 |
4 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 |
5 | 50 | 63 | 75 | 88 | 100 |
6 | 60 | 75 | 90 | 105 | 121 |
7 | 70 | 88 | 105 | 123 | 141 |
8 | 80 | 100 | 121 | 141 | 161 |
9 | 90 | 113 | 136 | 158 | 181 |
10 | 100 | 126 | 151 | 176 | 201 |
11 | 149 | 186 | 223 | 260 | 297 |
12 | 163 | 204 | 245 | 286 | 327 |
13 | 178 | 223 | 267 | 312 | 356 |
14 | 193 | 241 | 289 | 337 | 386 |
15 | 208 | 259 | 311 | 363 | 415 |
16 | 258 | 322 | 386 | 451 | 515 |
17 | 282 | 352 | 423 | 493 | 563 |
18 | 306 | 382 | 459 | 535 | 612 |
19 | 330 | 412 | 495 | 577 | 660 |
20 | 393 | 492 | 590 | 688 | 787 |
21 | 427 | 534 | 640 | 747 | 854 |
22 | 460 | 575 | 691 | 806 | 921 |
23 | 494 | 617 | 741 | 864 | 988 |
24 | 527 | 659 | 791 | 923 | 1055 |
25 | 561 | 701 | 841 | 981 | 1122 |
26 | 588 | 734 | 881 | 1028 | 1175 |
27 | 614 | 768 | 922 | 1075 | 1229 |
28 | 641 | 801 | 962 | 1122 | 1282 |
29 | 668 | 835 | 1002 | 1169 | 1336 |
30 | 695 | 868 | 1042 | 1216 | 1389 |
31 | 715 | 893 | 1072 | 1251 | 1430 |
32 | 735 | 919 | 1102 | 1286 | 1470 |
33 | 755 | 944 | 1132 | 1321 | 1510 |
34 | 775 | 969 | 1163 | 1356 | 1550 |
35 | 795 | 994 | 1193 | 1392 | 1590 |
36 | 815 | 1019 | 1223 | 1427 | 1630 |
37 | 835 | 1044 | 1253 | 1462 | 1671 |
38 | 855 | 1069 | 1283 | 1497 | 1711 |
私の場合は勤続9年
退職時の給料月額約32万
調整額なし
だったので、退職金は
約145万円でした
思っていたより
全然もらえない…
自己都合の場合はもらえる額は
少ないですね。
勤続年数があがると給料月額も上がっているかと思いますので、
当然ながら年々退職金の上昇率は上がります
年々着実に上がっていきますので、
「この年数を過ぎると一気に上がる」というのは見当たりません
退職金を考える際に
「〇〇年間は勤めたほうがいい」
というのはないと考えていいと思います
退職金早見表(定年退職の場合)
定年退職の場合の
退職金基本額(調整額除く)です
定年までいくと基本給もそれなりにもらっているかと思いますので、
45万、50万の2例で作成しています。
【単位:万円】
勤務年数 | 給料45万/定年 | 給料50万/定年 |
20 | 1106 | 1229 |
21 | 1182 | 1313 |
22 | 1257 | 1397 |
23 | 1332 | 1480 |
24 | 1408 | 1564 |
25 | 1497 | 1664 |
26 | 1565 | 1739 |
27 | 1633 | 1814 |
28 | 1701 | 1890 |
29 | 1768 | 1965 |
30 | 1836 | 2040 |
31 | 1904 | 2116 |
32 | 1972 | 2191 |
33 | 2040 | 2266 |
34 | 2107 | 2342 |
35 | 2147 | 2385 |
36 | 2147 | 2385 |
37 | 2147 | 2385 |
38 | 2147 | 2385 |
やはり定年まで勤めた場合、退職金の額はそれなりの額になりますね
これに調整額が加わったり、50歳以降の退職勧奨の場合は若干のプラスがあったりします
1点注意点は、
新卒もしくは20代前半までに教職に就いた場合、定年まで勤めると勤続35年~38年
となるため、退職金はこの表における満額もらえます
ただし、採用試験に苦労して30代後半や40代で教職についていた場合、
例えば60才まで20年勤続だった場合は
1106万円と、半分以下の金額になります
退職金に税金はかかる?
計算が複雑なので、また別の記事で書きますが
退職金の税金は分離課税のため
ほとんど税金はかからないと思っていていいです
通常の給料で2000万稼いだら
1000万近く税金で持っていかれますが
退職金の場合は数万円です
詳しくはこちらの本で
まとめ
いかがでしたでしょうか
退職金だけ見ると、やはり教員、公務員のメリットが強いことを再認識します
教員は仕事内容を無視すれば
長期でライフプランニングするのが容易な職業の一つであると思います
若手の時は比較的安い給与も、
40代、50代と安定して上がります
私の場合は、退職金を計算してもなお、
早期退職して別の仕事で資産を作っていくことにメリットを感じたため
退職に踏み切りました
退職金をはじめとする資産運用についてはこちら
このブログでは、今後も退職にまつわる話題を取り上げ、
それぞれのライフプランニングを再認識できるような記事を書いていきたいと思います
何か質問がありましたら、お気軽に下記のフォームよりお願いします