私はもうすでに教員を辞めて、
違う仕事してるけど、
教員として身につけたスキルって、
他の職でも使えると思うことが多いです。
本当?
どんなスキルが役立つの?
例えば、
教員はコミュニケーション力が高くて、
人との関係を築くのが得意だから、
営業やカウンセラー、コンサルタント
などの職に向いてるんだよ。
5月に入り、各自治体で教員採用試験のPRが盛んに行われるようになりました
ニュースでも、小学校の実技試験が廃止の傾向にあることが毎年流れています
「小学校教員採用試験で体育・音楽・英語の実技廃止 栃木県教委」
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/448167
今回の記事では、将来教員になろうかと考えている人に向けて、
教員に向いている人、向いていない人について書いていきます
このブログは、こんな人におススメです
- 今後教員になることを視野に入れている学生
- 現在講師などで、教員採用試験を受けようと考えている人
- 別の職種から、教員へ転職を考えている人
結論
結論です。
今から教員を目指すことは、
人によってはあり
なんやねん、それ
って声が聞こえてきそうですね
解説していきます
こんな人には向いている
人のため、社会のために身を粉にして働くことが出来る人
プライベートの時間よりも、学校、子ども、保護者のために働くことが出来る人です
- 休み時間も子どもの情報交換をすることが好き
- 学校の居心地がよく、つい夜遅くまで残ってしまう
- 家でも学校のことを考えてしまう
- 地域の行事にも、教員の立場で行くことが全然苦にならない
こんな人です
公務員の待遇に魅力を感じる人
別の記事でも書いてきましたが、教員の給与・ボーナス・退職金を含めた待遇、福利厚生は充実しています
時間単価も、(定時で退勤することが出来れば)時間当たり2500円を稼ぐことができます
毎年確実に給与は上がりますし、
退職金も下がってきているとは言え、今後も確実に支給はされるはずです
給与面以外の福利厚生も、他の公務員同様、しっかりと確保されています。
長期的に資産を築いていきたい人
公務員の待遇に関連することでもありますが、
俗にいう「小金持ち」を目指すには、公務員はとても良い職業の一つと言えます
特に夫婦ともに教員という家庭は、退職時に世帯資産1億円を超えることも現実的なラインとなります
また、教員になるとなかなかプライベートな時間を作ることが難しくなります
平日も家と学校の往復で終わることは多く、付き合いの飲み方もそこまで多くありません
休日も部活があればなおさらです
教員は、良くも悪くもお金を使う場があまり多くありません
仕事に追われる日々を過ごしていたら、お金は自然と貯まってっていきます
収入が安定しているため、20代、30代のうちから給与の多くを資産運用することが可能です
そのため長期的には大きな資産を築くことが可能となります
こんな人には向いていない
とにかく子どもが好きな人
- 子どもが好き
- 自分の専門の教科を学ぶ、教えることが好き
という、実は教員にとって理想的な意欲を持っている人ほど、教職の現状とのギャップに悩んでいる人が多い印象です
すでにSNS等でもたくさん情報が流れていますが
本質的な仕事ではない事務作業、雑務に追われてしまう現状では
何のために教師になったんだ..
と感じてしまうことになります
効率的に仕事をしたい人
現状、学校という場所は
前例主義で保守的な空間です
非効率的でも、
ずっとこのやり方でやってきたので
という管理職・年配の教員がたくさんいます
細かいことが気になる人
学校という場は、ちょっと異質な空間です
「なんで?」と思うことは正直たくさんあります
私が勤務していた学校では、集会時に、教室から「無言で」体育館に行くというルールがありました
私はそのルールの意味が分からず、改善を提案したこともありましたが、
最終的に否定されました
その時説明された理屈は、いずれもよく分からないものでした
生徒や保護者も考えも多種多様です
時に理不尽な要求をされることもありますし、
管理職がその理不尽を受け入れて、問題が大きくならないように対応するように指示される場合もあります
「これはこういうものなのだ」
と、時に自分を納得されなければ、ストレスがかかってしまうことが多くの場面であります
プライベートの時間を充実させたい人
教員はお金を使う場面が少ないため、お金が貯まりやすい
と言いました。
私は、旅行が趣味で海外にもたくさん行っているのですが、
教員として勤めていた約10年間はあまり行けていません
まず、おそらくどの自治体でも、海外旅行をするために所属長の承認が必要です
これが面倒くさい
2回ほど、届を出さずに韓国へ2泊3日で行きましたが、40人も生徒がいると、
- 事件・事故に巻き込まれるかもしれない
- 問題行動を起こすかもしれない
と、やはり気になってしまいます
どんなにプライベートと仕事を切り分けたとしても、
どうしても完全にオフにすることができませんでした
部活で自分の専門の競技を教えたい人
小学校では、すでに社会体育への移行が始まっています
教員として競技を指導することはほどんどありません
中学・高校も同じ流れになると思います
現在、平日と土日を切り分けて部活の責任所在を学校から離す計画が文科省でなされていますが
どこまで実現できるかは不明瞭です
最悪、これまで学校から出ていた少ない手当も無く、勤務でもないため代休もなく、
これまで以上の完全ボランティアになる可能性もゼロではありません
少なくても、部活が学校教育の中心活動の一つで、部活動指導をしていればそれでオッケー!
な環境は、今後無くなっていくはずです
まとめ
どうでしたでしょうか?
教員の仕事に向いている人にとっては、安定した職業の一つとして、教員を目指すことはありだと思っています
現状、教員採用試験の合格難易度は年々下がっています
上記のリンクにあるように、小中高の採用試験の倍率は20年前をピークに年々下がっています
理由は様々あるかとは思いますが、今の教職にデメリットを超えるメリットがない・少ないことが関係していると考えています
私個人としても、35歳という年齢で見切りをつけました
もう一度22歳に戻れたとしても、教職は選択肢には入れません
子どもの成長を見れたときや、クラスがまとまったとき、修学旅行や部活、卒業式など
教員をしていて大きな幸せを感じることは、確かにあります
しかし、それを上回るデメリットがあること、また、それが一向に解消される気配がないこと
これもまた事実です
今後の教員採用試験の志願者がどのくらいの人数になるか、注目したいと思っています
退職を考えている人は
教員の転職市場について調べてみることが
退職に向けた第一歩になります