教員からの転職・退職

【安定なんて大間違い!】教師を続けることのリスクと備えについて

「教員は安定している」

これまでに何度も耳にしてきて、

教員になる前は自分もそう考えていて、

妻と結婚したときも、相手の両親や親戚は

私の職業が教師であることが良い印象であったと言います

多くの人が、安定していると思っている教師という職業ですが

本当にそうでしょうか?

マスオ

私はもうすでに教員を辞めて、

違う仕事してるけど、

教員として身につけたスキルって、

他の職でも使えると思うことが多いです。

本当?

どんなスキルが役立つの?

マスオ

例えば、

教員はコミュニケーション力が高くて、

人との関係を築くのが得意だから、

営業やカウンセラー、コンサルタント

などの職に向いてるんだよ。

今回は、こんなお便りをいただきました

こんにちは

私は臨時任用教員として、特別支援学校で働いています

特別支援学校と言うことで、コロナに感染したら命の危険がある生徒がいる一方で、

コロナ対策を全くしない家庭もあります

また、業務上、子どもの給食や、会話をする際に飛沫を防げない側面があり

私自身も常にコロナ感染のリスクを負っています

家庭には子どもが2人おり、私が今コロナに感染した場合はどうすることもできません

このまま今の働き方をしていると高い確率で自分が感染してしまう気がしてなりません

教員を辞めるべきかどうか、悩んでいます

そもそも国や行政は、子どもの学びだけを補償するだけで、我々教職員の安全を守ってくれているとはいえないと思います

こんな状況、どう考えてもおかしいと思います

マスオ

悲痛で深い悩みだと推察します

おっしゃるとおり、我々教員が守られている

という実感はなかなか得られませんよね

このブログは、こんな人におススメです

  1. 教員の仕事に不満や違和感がある人
  2. 教員を辞めたいと考えることがある人
  3. 本来の仕事(子どもとの関わり)以外の仕事をやることが苦痛である人

教員として働くことのリスクについて

以前ブログで、教員として働くことの

メリット・デメリットについて書きましたが、

その中でも、「教員として働くことのリスク」

について触れました。

これらは、現場で働いていると、

「子どものために学校があるのだから、

そんなことは言ってはいけない」

という、崇高な使命感たっぷりの正論が返ってきそうですよね

でも、私は、我々教員も

一人間であり、

家族がいて、

職場以外での人生も充実させたい

と思っています

ここでは、教員として働くが故に生じてくるリスクについて

みなさんと一緒に確認していきたいと思います

不適切な対応に対する周囲からの攻撃のリスク

普段生徒や保護者の対応に対し

配慮して行動できていたとしても

ふとした行動や言葉の揚げ足をとられて

トラブルになることはよくあることだと思います

問題は、「失敗を許さない」

という現代の流れの中、SNSなども発達している中で、

これまで以上に、教師のささいなミスを指摘・攻撃する流れが増えてきています

生徒の事故に対するリスク

どれだけ注意を払っていたとしても、

万が一ということは常にありえます

その際、もし、過失があったとすれば、

保護者やメディアの攻撃の矛先は学校ではなく

教師個人に向かうことになります

健康リスク

精神的健康リスク

教職員の精神疾患率は他業種に比べて圧倒的に多いです。

https://www.sankei.com/article/20201222-TRDFFMIOCZPO5LBHIHXJLYDCDI/

「公立校教員の精神疾患休職が過去最多 業務の増加、複雑化が一因か」

 産経新聞 2020年12月20日

同年、精神疾患を理由に退職した教員も600人程度おり、

退職・休職を含めた総数は6000人を超えます。

また、退職理由には、精神疾患を理由にしない

場合も多くあると考えられるため、

実際の数値はこれ以上のはずです

身体的健康リスク

コロナ禍の中、相談者さんのように、

「いつ感染してしまうかわからない」

という身体的健康リスクも、コロナで急増しているリスクと言えます

https://www.asahi.com/articles/ASP8Y74H4P8YUDCB004.html

「パラリンピック学校観戦引率の教員がコロナ感染 休校へ」

朝日新聞 2021年8月29日

もちろん教員の場合は感染したからといって

収入がなくなったり、職を失ったり

そんなリスクがあるわけではありませんが

家庭や学校、地域に対する責任意識を伴う

精神的ダメージは計り知れません

みなさんそれが怖くて、いろいろなことを自粛しているのですが

「業務上どうしても感染リスクをとらなければならない」

というジレンマを払拭することができません

コロナ禍の中、

部活をしなければならない

感染対策をしない(できない)生徒とも

顔を合わせて会話しなければならない

パラリンピックの学校観戦の引率をしなければならない

これらのことに対する理解や配慮が

あってもよさそうですが

現状文科省や教育委員会がそれらをしっかり

認識しているとは言いがたいのかなと思います

リスクに備えるために

私は、これらのリスクに備えるために、

次のような視点で取り組みを行いました

退職を見越した準備とも言えると思います

資産計画(貯金・資産運用・生活見直し)

途中でリタイアする前提として、

現在の資産を管理していく視点です

教員をやっていれば

定年まで働くことで

十分な退職金と年金がもらえます

ただし、先述したリスクを踏まえ

いつでも早期退職が可能な状態を作る上では、

早めの資産形成・資産運用を行うことが

重要になると思います

資産を全額貯金していても、資産は増えません

証券口座を開設して、手堅いインデックス積み立てを行うことで

効率的に資産を増やしていくことができます

詳しくは別の記事でお伝えします

副収入計画

「教員の仕事に頼らない」

これが、教員を辞めたいけれども

辞める決心がつかない人が一番意識すべきことです

教員として仕事をこなすことができる人は

他にもいろいろなことで稼ぐことができます

もちろん、現職の間は副業が禁止されていますが

不動産投資

ブログ執筆

など、収入を得ることができる

下準備をしておくことが重要です

教員でも可能な副業については

別記事で紹介します

家族の理解や共通認識

配偶者がいる場合、

「公務員だから当然一生勤め上げるはず」

という認識でいらっしゃる場合が多いと思います

最終的に何かあった場合、辞める選択肢をとる上で

一番のハードルはここになることが多いです

事前に、家族のライフプランニング、

教員の仕事に対する考え

多様な選択肢

このあたりを少しずつ話し合って

家族で共有していくことが重要です

まとめ

教員として働く上でのリスクは

今後も年々増えていきます

思いもかけずにトラブルに巻き込まれたり

心を病んでしまうこともあると思います

現在も心を病みながら闘っておられる人も

いると思います

教員に固執しすぎずに、辞めるときは

簡単に辞めることができる

そんな準備をしっかりと整えていくことが

重要になってきます

マスオ

最後まで読んでいただきありがとうございました

この記事を読んでの感想や、悩み相談を受け付けています

悩み相談・質問はこちらから